2000年6月号・主要内容
1 全日本柔道選手権大会
(1)大会記
平成12年度の“柔道日本一”を決める全日本柔道選手権大会が4月29日“みどりの日”に新緑が清々しい北の丸公園の日本武道館において開催された。本年度は9月に行われるシドニ−オリンピック100kg超級の最終選考会を兼ねており、柔道関係者のみならず一般の柔道ファンからも注目を集める重要な大会である。大会を前に3月31日講道館で組み合わせ抽選が行われた。前年の優勝者と準優勝者、昨年9月の世界選手権で優勝し推薦出場する選手もシ−ドされた。抽選では一昨年、昨年と二連覇し、世界選手権でも二冠に輝いた篠原信一五段、昨年準優勝の棟田康幸三段、世界選手権100kg優勝の井上康生四段、同90kg優勝の吉田秀彦六段がシ−ドされ、出場地区、所属、出身校が考慮され出場39選手の組み合わせが行われた。
話題の筆頭は何と言っても世界選手権二冠に続き、4月の選抜体重別でも四連覇を果して抜群の安定感を示す篠原五段であり、山下泰裕、小川直也に続いて大会史上3人目の三連覇なるかどうかである。この篠原五段の対抗馬として筆頭に挙げられるのが棟田三段と井上(康)四段の新進気鋭である。そして巧者三谷五段、十回目の出場を果した養父五段、八回目の下出五段等のベテラン勢の活躍、棟田、井上を含み5名出場する学生の溌剌とした奮闘などが期待され、大入りの観客のもと午前9時45分、熱戦の火蓋が切られた。
(2)大会戦績表
(3)篠原信一五段の優勝なるまで
(4)座談会《熱戦を語る》、上村春樹・藤猪省太・南 喜陽
2 全国柔道高段者大会
平成12年全国柔道高段者大会は、4月28日講道館において午前9時から盛大に開催された。嘉納行光大会会長の挨拶の後、本大会出場回数30回4名、20回18名、10回53名の計75名の表彰が行われた。続いて護身術、古式の形の演技が実施された後、直ちに試合が開始された。本年大会申込者は五段552名、六段563名、七段228名、八段23名の合計1366名で昨年に比し183名の増加であった。
3 皇后杯全日本女子柔道選手権大会
(1)大会記
第15回皇后杯全日本女子柔道選手権大会は、4月23日(日)愛知県武道館において開催された。本大会はシドニ−オリンピック78kg超級の最終選考を兼ねた大会であり、試合に先立ち昨年の世界女子柔道選手権大会で優勝した48kg級の田村亮子女子四段、52kg級楢崎教子女子参段、63kg級前田桂子女子参段、78kg級阿武教子女子四段が特別表彰された。また、大宮民子女子五段、横山悦子女子五段及び黒田美千子女子四段、加古若子女子五段の二組による柔の形の演武が行われた。
6度目の優勝の期待がかかった阿武選手(推薦)、昨年二位の上野選手(推薦)、昨年三位の前田選手(推薦)が負傷のため欠場したことはやや寂しいものとなったが、新しい女王の誕生なるのか、かつシドニ−オリンピックの代表の座を誰が獲得するのか、二宮(九州)、山下(近畿)、薪谷(関東)各選手の戦いぶりに熱い注目が注がれた。
(2)大会成績表
(3)大会を終えて
4 全日本選抜柔道体重別選手権大会
シドニ−五輪代表最終選考会を兼ねた第33回全日本選抜柔道体重別選手権大会は、4月2日(日)福岡市民体育館で7階級に各8選手、計56選手が出場して争われた。昨秋の英国バ−ミンガム世界選手権で、90kg級の吉田秀彦(新日鐵)、100kg級の井上康生(東海大)、100kg超級の篠原信一(旭化成)の3人が金メダルに輝き、シドニ−への期待が大きく高まる中、各階級とも白熱した試合を展開、4年に一度の夢切符を掛けた緊迫した内容の連続で、満員の観客を大きく沸かせた。
5 全日本女子柔道選抜体重別選手権大会
第23回全日本女子柔道選抜体重別選手権大会は、4月9日(日)横浜文化体育館において開催された。本大会は9月のシドニ−五輪と5月に大阪で行われるアジア柔道選手権の日本女子柔道代表選手を選考する重要な大会である。今年から各階級出場選手が、女子強化委員会から指名を受けた8名となり、福岡で行われている男子の全日本選抜柔道体重別選手権大会と同様、レベルの高い熱戦が期待された。
6 ドイツカデ国際柔道大会
第2回ドイツカデ国際柔道大会は、3月25日、26日の2日間、初日はミュンヘンで団体戦が、二日目はワイデンで個人戦が行われた。大会終了後日本選手団はミュンヘンに戻り3日間クロスハ−ダン柔道クラブの選手と合同稽古を行った。日本選手団は次の通り。
90kg超級 寺島 秀則(国士舘中)
90kg級 穴井 隆将(碩田中)
81kg級 武藤 力也(東海大相模中)
73kg級 富士 大輔(藍住中)
66kg級 横口 大志(東山中)
60kg級 平岡 拓晃(阿品台中)
55kg級 田中 誠(田崎中)
7 平成12年度前期紅白試合(講道館大阪国際柔道センタ−)
講道館大阪恒例の平成12年前期紅白試合は、4月16日(日)に開催された。
紅白試合は古い伝統と長い歴史を持ち、講道館の重要な行事の一つである。優秀な成績をおさめた選手には抜群により即日昇段の規定が設けられている。今回の抜群即日昇段者は次の通り。初段から二段へ、井上直也(東海大学仰星高校)、奈良悠一朗(大阪体育大学)、渡辺真道(大阪経済大学)、後藤浩仁(大阪体育大学)、弐段から参段へ、阪田達也(近畿通関株式会社)、辻本豊行(近畿大学)
8 その他
- 平成12年度高等学校教員資格認定試験
- IJF教育委員会議事録(案)
- IJFコ−チ・セミナ−(形指導者講習会)報告 中村良三氏執筆
- 全柔連事務局のペ−ジ(シドニ−五輪オフィシャル観戦ツア−募集)
- 南から北から(各地だより)〈熊本県、和歌山県〉
- 講道館講習会〈近畿柔連、秋田県、千葉県、長野県〉
- 「スリランカ・ベトナム柔道文化使節団」報告 宗義明氏執筆
- 講道館月次試合
- 柔道界展望台
- 講道館昇段者
細部は「柔道」6月号をご覧ください。