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4月29日 全日本柔道選手権大会(日本武道館)試合結果 優 勝 篠原 信一 5段(旭化成) 準優勝 井上 康生 4段(東海大学) 3 位 藤原 康博 3段(大阪府警) 3 位 下出 善紀 5段(旭化成) 平成12年 全日本選手権大会は好天に恵まれ、日本武道館において約1万人の大観衆が見守る中、盛大に開催された。2000年を記念し、ミレニアム凱歌をキャッチフレーズに行われた今大会であったが、1回戦から実力伯仲の息づまる熱戦が展開された。特に、2回戦から登場した井上 康生4段(推薦・シドニーオリンピック100Kg級代表)が、村瀬 秀行4段に見事な内股を決めてからは、他の選手も見事な切れ味の技を連発し、それ以降の21試合中18試合が一本勝という柔道本来の醍醐味を十二分に感じさせる内容であった。平均年齢25,4才、平均身長181,4cm、平均体重116,1Kgの選手達が、ポイント柔道に走ることなく一本にこだわり競い合う姿は、まさにミレニアムを記念するにふさわしい素晴らしい試合であった。 すべての人々に感動を与えるダイナミックな柔道、これこそがこれからの日本柔道の礎である。日本を代表する今大会の選手達が、正々堂々と正しく組んで一本を取りに行く柔道を展開してくれたことは、日本柔道の明るい未来を予感させるものであった。今秋には、いよいよ待望のシドニーオリンピックが開催される。日本代表選手達が、日頃の練習の成果を十分に発揮し好成績を上げることを祈るとともに、世界の柔道を今日の大会で見られたような素晴らしい試合によって正しい方向に導くことができることを期待している。 (決勝戦) 篠原 信一(5段) ― 井上 康生(4段)2回戦からの4試合をすべて一本勝(平均試合時間 1分30秒)という素晴らしい内容で勝ち上がった篠原選手に対し、井上選手も注意による優勢勝にとどまった準決勝以外は、3試合すべてを切れ味鋭い内股で快勝し決勝に進出した。 井上のスピードを警戒する篠原、序盤から両襟で引き付け動きを止める作戦に出る。強烈な引き付けに頭を下げられ、思うように動けない井上に「教育的指導」続いて「指導」が与えられる。何とか間合いを取り、内股・背負投を仕掛けたい井上であるが、篠原の前に出てくる圧力はあまりに強く、中盤・後半と2度場外に出てしまい井上に警告が与えられ、そのまま時間となる。一番強い時の篠原選手に勝ちたいと試合前に語っていた井上選手であったが、その壁は厚かった。これからの成長に期待したい。 余談であるが終盤、観客の「技で勝負しろ」という言葉に反応し、そのままでも勝てる展開を得意の体落で一本を取りに行った篠原選手に強く感動した。こういう選手が、日本いや世界の頂点である限り、柔道は益々発展して行くことができると確信する。 (講道館 M. M.) | |||
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