平成11年 全日本柔道選手権大会 試合結果  

全試合対戦結果表



4月29日 全日本柔道選手権大会(日本武道館)試合結果(左側が勝者)

決 勝 (優勝)篠原 信一  優勢勝(技 有)  棟田 康幸
準決勝     篠原 信一  優勢勝(判 定)  猿渡 琢海
準決勝     棟田 康幸  優勢勝(判 定)  三谷 浩一郎
準々決勝    篠原 信一  一本勝(内 股)  大坪 俊裕
準々決勝    猿渡 琢海  優勢勝(判 定)  養父 直人
準々決勝    三谷 浩一郎 一本勝(一本背負) 井上 康生
準々決勝    棟田 康幸  優勢勝(判 定)  真喜志 慶治


平成11年、全日本選手権柔道大会は、天皇・皇后両陛下をお迎えし東京・日本武道館において開催された。
決勝戦では、連続優勝を狙う篠原信一五段(旭化成)が、史上最年少優勝を目指した棟田康幸三段(明治大学1年・18才2ヶ月)から大外刈・技有を奪い優勝し、世界選手権、100Kg超級・無差別級の代表に選出された。

全日本柔道連盟創立50周年の記念大会である今大会は、例年に勝る盛況となった。試合内容も井上(康)・棟田・猿渡等、勢いのある若手選手と、そうはさせじと立ちはだかる篠原・三谷・養父等ベテラン勢の息詰まる戦いが続き、見ごたえのあるものであった。特に準々決勝、三谷浩一郎四段(日本道路公団)対 井上康生三段(東海大学)の一戦は、三谷選手が、序盤から激しく攻め立てる井上選手の一瞬の隙をついた一本背負投で見事な一本を決め、技の妙味を見せつけた。

また、天覧試合となった準決勝以降も、一本となる技こそ見られなかったものの、互いに死力を尽くした戦いを繰り広げ、天皇・皇后両陛下も惜しみない拍手を送られた。表彰式までご覧になり、多くの観衆が見送る中、何度も手を御振りになる御姿は、柔道の醍醐味を堪能することのできた満足感に溢れたもののように感じられた。伝統ある全日本柔道選手権、その人気の源は、競技柔道の発展の中で勝つことに執着するあまり見失いがちになる「正しく組んで、日頃から鍛練を積んだ技で最期まで一本を取ることを目指す」選手達の姿勢と柔道ファンの期待に有ると思われる。柔道の魅力の一つである「柔能く剛を制す」を目指すことと併せ、今後益々の発展を祈って観戦記とする。
          (講道館 M. M.)



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