平成10年 全日本柔道選手権大会 試合結果  

全試合対戦結果表



4月29日 全日本柔道選手権大会(日本武道館)試合結果(左側が勝者)

決 勝 (優勝)篠原 信一  一本勝(合せ技)  井上 康生
準決勝     篠原 信一  優勢勝(判 定)  中村 佳央
準決勝     井上 康生  優勢勝(有 効)  増地 克之



 平成10年全日本柔道選手権大会は、夏を思わせる暑さの中4月29日11時より東京九段の日本武道館にて熱戦が展開された。
 平均年齢26.2歳、学生の出場はわずか4名とデータ的にはベテラン勢の多い大会であったが、随所に若手とベテランの好試合が見られるすばらしい大会となった。

 決勝は、昨年の世界柔道選手権(フランス:パリ)+95Kg級2位で平成10年全日本選抜体重別大会に優勝している篠原信一4段と若干19歳東海大学2年の新鋭、井上康生3段の対戦となった。篠原選手は第1人者としてのプレッシャーからか本来の技が出せず2、3回戦を一本勝ちしたものの、準々決勝、準決勝は判定による苦しい戦いの末での決勝進出であった。一方、井上選手は、初戦の2回戦は緊張のためか、いつもの動きができず、判定勝ちだったものの、3回戦からは早い動きからの積極的な攻めで次々と強敵を撃破しての決勝進出であった。特に準々決勝の吉田秀彦4段との息詰まる技の打ち合いと、準決勝増地克之4段に対する体重のハンデを感じさせない動きと技の柔道は素晴らしいものであった。

 決勝は、準決勝終了後、わずか10分足らずでの試合となった。井上選手が篠原選手に完全に動きを封じられ、自分の柔道ができないまま大内刈を返されて「技有り」を奪われた後、押さえ込まれ、合技一本で破れた。万全の体制で決勝に臨んだ篠原選手の気力充実した柔道は今後の篠原時代を予感させるものであった。

 この他、吉田秀彦4段には、試合を通じて「夢と希望、そして感動を与えてくれた」選手ということで、観客のからの投票によって「感動大賞」の栄誉が贈られた。



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