1997 世界女子柔道選手権大会(パリ)  




第10回世界女子柔道選手権大会は、10月9日(木)から、10月12日(日) までの4日間、フランス パリのパレス・オムニスポーツ・パレス・ベルシーにおいて開催された。参加国は92カ国、参加人数は531名で、連日14,000人を上回る観衆が見守る中盛会のうちに幕を閉じた。
会場には4試合場が設置されたが、広さはルール上最も狭いものであり、多少違和感を感じさせるものであった。
試合開始は午前9:00、レペチャージファイナル以降の試合は、午後4:30より行われた。

+72Kg級 2回戦
二宮(日本)ローゼンスティール(USA)
      (合技)
序盤、互いに相手様子を伺いながら、ローゼンスティール大外刈、払巻込、 二宮、大内刈、体落を狙う。2分過ぎ、タイミングよい大内刈が決まり、技有、そのまま横四方固に押え込んで合技、一本勝。

+72Kg級 3回戦
二宮(日本)マクシモフ(ポーランド)
      (合技)
開始早々十分な組手になった二宮、思い切り良く大内刈に入り、技有を奪う。その後、一進一退の攻防が続いたが、中盤、タイミング良く体落に行けば有効、そのまま袈裟固めに抑え込んで合技、一本勝。

+72Kg級 準決勝
二宮(日本)ソン・フーミン(中国)
      (体落)
序盤、激しい組手争いから、ソン背負投、大腰を狙うが、二宮上手く捌く。 中盤、弱冠動きが悪くなった二宮、ソンの背負投を捌ききれず効果を奪われる。その後もソンの激しいゆさぶりに膝をつく場面が続き、二宮に指導があたえられる。しかし、二宮まったく慌てず、後半、大内刈から思い切りの良い体落に行けば、見事に決まり一本となる。

+72Kg級 決勝戦
二宮(日本)シコ(フランス)
      (小外掛)
序盤、様子を伺い互いに技の出ない両者に指導が与えられる。その後、自分の組手になった二宮、タイミング良く大内刈に入り、相手が残そうとするところにうまく体をあびせ技有を奪う。後半も守ることなく、大内刈、体落と攻めるが、終盤不用意に浅い体落に行ったところを、小外掛で合わせられ、逆転の一本負。

72Kg 1回戦
阿武(日本)ミコービック(ユーゴスラビア)
      (一本背負投)
開始早々から、動きよく、ミコービックを攻めたてる阿武、ミコービックに指導が与えられる。その後も阿武ペースで試合が進み、中盤過ぎ、思い切り良く一本背負投にとび込めば、見事に決まり、一本勝。

72Kg 2回戦
阿武(日本)リッター(ルーマニア)
      (合技)
スピードある動きの阿武、序盤から激しく攻める。開始早々、内股で技有を奪った後も、ペースを変えることなく攻め、今度は思い切り良く小内刈に飛び込み技有、合技一本勝。

72Kg 準決勝
阿武(日本)エソンベ(フランス)
      (上四方固)
序盤、奥を取って阿武の動きを止めようとするエソンベ。思うように動けない阿 武に指導が与えられる。後半ようやく動きの良くなった阿武、素早い動きから、タイミング良く低い左の一本背負投に行けば、エオンベたまらず倒れ有効を奪う。終盤、何とか挽回しようと捨て身の巴投に来るところにうまく体をあびせ上四方固に抑え込んで一本勝。

72Kg 決勝戦
阿武(日本) ルナ(キューバ)
      (優勢勝)
序盤から激しい組手争いを続け、技の出ない両者に指導。続けて注意が与えられる。中盤、阿武が小内刈で崩しての背負投、ルナが両袖からの低い背負投を狙うが、お互いに効果なし。終盤、場外際もつれてたところにタイミング良く大内刈を放てば、有効となる。そのまま時間となり、見事優勝。

66Kg級 2回戦
木本 (日本)チョーミンスン(韓国)
      (内股)
木本、序盤足技から、内股と攻め立てる。チョーも大内刈から内股を狙うが、木本うまく捌く。中盤、攻めが単調になったところを、逆に内股で崩され、寝技で攻められる。その後、内股を恐がり、下がり気味になったところに、うまく、大内刈から、内股に連絡され一本負。

66Kg級 敗者復活1回戦
木本 (日本)ベラネス(キューバ)
      (双手刈)
序盤、両袖を絞って低い背負投を狙う。ベラネスに対し、木本、内股、袖釣込腰を狙う展開。中盤狙いすぎて技がでなくなった木本に対し、指導、なおも低い背負投を連発され続けて注意があたえられる。後半、攻勢に出て、相手に指導が与えられ、なおもせめようとするところに双手刈を合わせられ一本負。

61Kg級 1回戦
北爪 (日本)チョポラ(インド)
      (一本背負投)
初戦で動きの硬い北爪、奥襟で頭を下げさせようとする相手に対し、内から足を払う。審判これおを蹴ったと判断し、指導をとる。これで目の覚めた北爪、早い動きから、背負投で攻め立てれば、中盤、左一本背負投で技有。その後、再度思い切りの良い左一本背負投に行けば、見事に決まり一本となる。

61Kg級 2回戦
北爪 (日本)バンデェンデ(フランス)
      (判定1−2)
序盤、同則の組手から内股を狙う、バンデェンデに対し、思うように動けず技が出ない。1分過ぎ動きが止まったところを指導をとられる。後半、ようやく動きが出てきた北爪、うまく捌いて小内刈に行けば効果となる。終盤、なおも攻めようと前に出る北爪に対し、釣り手のみでかけ逃げ気味の内股を連発されたところで時間となり2−1の判定負。

61Kg級 敗者復活戦1回戦
北爪 (日本) スチュズ(アメリカ)
      (優勢勝)
引き手を絞りあい、片襟で揺さぶって背負投を狙う両者。序盤、弱冠、片襟を長く持ったスチュズに指導が与えられる。中盤、何とか挽回しようと背負投、払巻込みと仕掛けるスチュズ。受けにまわった北爪に指導が与えられる。終盤、互いに激しい動きから、背負投を狙うが、効果なく、終了間際、帯を長く握ったアメリカに注意が与えられたところで時間となり、注意による優勢勝。

61Kg級 敗者復活戦2回戦
北爪 (日本)キン(中国)
      (一本背負投)
序盤から北爪足技からの背負投、中国、背負投、払腰を狙うが、互いにうまく捌く。中盤、弱冠攻められ気味だった北爪、後半に入り、ようやく動きが良くなり、先に組んで揺さ振り、思い切り良く、左の一本背負投に入れば、見事に決まり一本勝。

61Kg級 敗者復活戦3回戦
北爪 (日本)チョンソンスク(中国)
      (優勢勝)
序盤、相手の組手にされ、思うような動きができない北爪に、指導が与えられる。何とか相手の組手を捌いて、背負投に入りたい北爪だが、姿勢のいいチョンになかなか思うように掛けさせてもらえない。中盤、逆に思い切りの良い内股を捌ききれず有効を奪われ、その後、立て続けに、大内刈で有効、起死回生を狙った背負投も返され有効 、その後の攻めも効果なく時間となる。優勢負。

56Kg級 2回戦
立野 (日本)ヘレラ(ベネズエラ)
      (内股)
序盤、相手の技をうまくつぶし抑え込みに入るが決めがあまく、逃げられる。再開後、良い組手になった立野、思い切り良い内股に行けば、見事に決まり、一本勝となる。

56Kg級 3回戦
立野 (日本)クチャウツスカ(ポーランド)
      (大外刈)
序盤から果敢に攻める立野、内股をすかされ、ひやりとする場面もあったが、寝技を織り交ぜた落ち着いた試合運び、中盤、良い組手になった立野、思い切り良く大外刈りに行けば見事に決まり、一本勝。

56Kg級 4回戦
立野 (日本)フェルナンデス(スペイン)
      (大内返)
下がりながら、組手を嫌い組際の払巻込を狙うフェルナンデスに対し立野、十分な組手になれない。下がるフェルナンデスを立野が追いかける展開の繰り返しのうち、しれた立野、思い切って組際の大内刈にいくが逆に返され一本となる。

56Kg 準決勝
立野 (日本)ザングランド(ブラジル)
      (内股)
序盤厳しい組手争いの中、袖釣込腰を中心に果敢に攻め込む。大きく浮かされるものの何とかしのいでいたブラジルであったが、終始積極的に攻め続ける立野の万全の組手からの内股はこらえきれず、見事な一本勝。

56Kg 3位決定戦
立野 (日本)アラン(イギリス)
      (判定3−0)
序盤、アランの厳しい組手になかなか技が出せない。アランの引手、袖口を絞って防御しているにもかかわらず審判、反則をとらない。中盤、立野、袖釣込腰、大外刈を繰出すが、いま一決めが甘く、ポイントにいならない。アラン、これといった攻めも無いまま時間となり、旗は文句なく立野に揃う。

52Kg級 2回戦
永井 (日本)インブリアニ(ドイツ)
      (優勢勝)
序盤から動きよく、足技から背負投で攻める永井。中盤、相手の組手を上手く捌 いて背 負投で有効。続いて寝技で攻めるが決まらず、その後、弱冠動きが悪くなり受に まわる 場面も見られたが、後半、再度、背負投で有効を奪い、時間となる。

52Kg級 3回戦
永井 (日本)マリアニ(アルゼンチン)
      (優勢勝)
同じ背負投を得意とする両者、袖を絞りあい、なかなか技が出ない。中盤、両袖の背負投に大きく浮かされるが何とかしのぎ、逆に場外際もつれたところ大外刈有効を奪う。掲示ミスがあった再開後、再び来た両袖からの背負投を頭でこらえたかに思えたが技有の判定。後半、何とかポイントを挽回しようと大内刈、背負投と攻めたが、効果なく時間となる。

無差別 2回戦
二宮 (日本)ベルトラン(キューバ)
      (合技)
序盤、内股、払腰、小外刈と猛然と攻撃してくるベルトランに対し、二宮うまく捌きながら、大内刈、体落を狙う。一進一退のまま迎えた後半、一瞬のスキをついた、前技に行くと見せての小外刈りを堪えきれず、技有、そのまま抑え込まれ、合技、一本負。

無差別 敗者復活1回戦
二宮 (日本)ロジーナ(ロシア)
      (体落)
しっかり組みとめたい二宮だが、ロシアつかまるのを恐れ、組際の背負投を連発する。1´30″擬装攻撃でロシアに指導が与えられ、ようやく組めるようになった二宮、大内刈、体落と果敢に攻め2´40″思い切りの良い体落が見事に決まり、一本勝。

無差別 敗者復活2回戦
二宮 (日本)ローゼンスティール(USA)
      (体落)
開始早々から、背中をとり、大外刈、払巻込と攻め込んでくるUSA、30″受 に回った二宮に指導が与えられる。しかし、まったく慌てない二宮1分過ぎ引き手をとられ、十分に組まれまいと下がる相手の懐にタイミングよくとび込めば、見事に決まり、体落一本勝。

無差別 敗者復活戦3回戦
二宮 (日本) コバセビッチ(ユーゴスラビア)
      (体落)
けんか四つで腰を引いてくる相手に攻めあぐねるが、1´30″しっかりつかまえた二宮、思い切りよく大外刈に行けば、技有となる。その後も積極的に前に出て、2分過ぎ、相手がさがるとろこを浮かし崩して、体落に行けば、見事に決まり、一本勝。

無差別 3位決定戦
二宮 (日本)ハーテンベルト (オランダ)
      (体落)
体の大きいハーデンベルトであるが、その分スピードがなく、二宮なんなく自分の組手になる。二宮の技を恐れ、弱冠下がり気味の相手に対し、落ち着いて大内刈、大外刈 、体落と攻め込む。中盤、思い切り良く、大外刈気味の体落に行けば、ハーデンベルトの巨体が見事に背中から落ち、一本勝。

48Kg級 2回戦
田村 (日本)モットゥー(マリ)
      (大外刈)
初戦、動きに硬さの見える田村、相手に引手を絞られ技が出ない。中盤、ようやく動きのよくなってきた田村、タイミングよく、大外刈に行けば、見事に決まり一本勝。

48Kg級 3回戦
田村 (日本)ダンマン(ドイツ)
      (崩上四方固)
けんか四つのダンマン、田村に引手を持たせず、組際の内股、朽木倒しを狙う。十分な組手になれない田村、内股、背負投と攻めるが、うまく捌かれる。中盤、田村がはなった小内刈からの左一本背負投にダンマン大きく浮くが、決めが甘くポイントにならない。後半、動きの良くなった田村、ダンマンの足払をつばめ返しで切り返し、効果となる。その後巧みに崩上四方固に抑え一本勝。

48Kg級 4回戦
田村 (日本)モスクビナ(ベラルーシ)
      (優勢勝)
力強い相手に対し、田村なかなか技が出せない。逆に田村が仕掛けようとする瞬間支え釣込足で振られ、ひやりとする場面も見られがた、小内巻込で有効を奪い、優勢勝。

48Kg級 準決勝
田村 (日本)ペイ(北朝鮮)
      (優勢勝)
気合十分の田村、開始早々、釣手だけの背負投で有効先行する。これで、前に出てこれなくなったペイ、しばらく組手争いが続き両者に指導が与えられる。中途半端に奥をとりにきたペイの足をうまくとらえ、出足払技有を奪う。その後も終始冷静に攻め続けた田村、合技で見事因縁の北朝鮮に一本勝。

48Kg級 決勝
田村 (日本)サボン(キューバ)
      (優勢勝)
何度も対戦し、お互いを知り尽くした両者。サボンの袖釣込腰、田村の背負投も互いに効果なし。中盤サボンが思い切って内股にきたとろころを、うまく透かした田村、有効を奪う。後半、弱冠気持ちが守りにはいったか、中途半端な背負投に入り、擬装攻撃、指導をとられる。しかし、その後も落ちついてペースを乱さず、自分の柔道に徹して田村、見事3連覇。


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